温泉オーベルジュ ゆふらん
住所/登別市登別温泉町143
電話/0143-84-2010
営業時間/14:00 check in 10:00 check out 12/9-15休 冬季は火休
http://tohoresort.com/yufran/
登別の ゆふらん に行きました。
実は、函館食遊帳でも紹介し,高く評価していたレストラン プチ・ペーシュは,2003年12月に閉店してしまったのですが,そのオーナーシェフ夫妻が,ここで腕をふるっていると聞いて,行ってみました。
真狩村のマッカリーナのプロデュースをしている札幌モリエールの中道シェフがプロデュースし,今年4月に登別に開いたオーベルジュです。経営はホテルまほろばや函館の平成館といった温泉リゾートホテルを経営しているトーホウリゾート(旧カラカミリゾート)傘下です。温泉の湯とフランス料理を合わせて「ゆふらん」というネーミングのようです。
場所は,登別温泉町,登別東ICから登別温泉方面に進み,登別厚生年金病院の先,二股を左側に進むとまもなく左側です。もともとJRの保養施設だったそうで,建物の外観自体は,たいして素敵な感じではありません。しかし,エントランスや玄関は落ち着いた雰囲気でまとめ,チェックイン後にロビーで出される珈琲や小さなお菓子もちょっとうれしいサービスです。
部屋は和洋室でいわゆる保養施設風のままです。部屋によっては若干たばこ臭いのが感じられます。廊下との遮音は悪く,運悪くおばさん達のグループが近くにいると,結構廊下の声が聞こえてきます。それを紛らわすためか,時間によっては部屋の中にもBGMがかかっています。ボリューム調整は部屋にはなくフロントに電話をしないと止めてもらえないのは不便です。でも,とりあえず広さも十分ですし,和室があるのは落ち着けます。
温泉は,硫黄泉のかなり広い露天風呂,屋内には硫黄泉と食塩泉の2種類。洗い場も広く,快適です。源泉100%とのこと。函館の温泉に比べると若干ぬるめです。
さて,メインの夕食ですが,温泉旅館といえども,フレンチですから,浴衣というわけにはいかず,洋服着用です。カジュアルな有襟シャツで行きましたが,結構着飾ってレストランに出向かれる方もいらっしゃいました。
レストランは6人掛け10卓ぐらいはあったかと思います。机は大きくはないですが,隣との距離はある程度あいていて,せせこましい感じではありません。庭側が一面大きな窓になっていて,庭にはキャンドルが置かれていたり,樹をライトアップしたりして,素敵な空間に仕上がっています。庭の横には風呂の建物があるのですが,木壁を作って建物がある程度見えないようにしています。ただ,なぜか1カ所だけ何の変哲もないアルミサッシの窓が庭向けにあって,私の席からはちょうど浴衣姿の人たちの往来が見えてしまったのがちょっと残念。
BGMはジャズ系をかけていましたが,拍手の入っているCDを使用しているのはいただけません。CDチェンジャーを使っているそうで,CDによって音量が大きかったり小さかったりするようです。天井はあまり高くなく,また天井材に石膏ボードを使用しています。部屋の半分は床はジュウタンなので落ち着いたある程度落ち着いた音空間になっていますが,残り半分は木床で,垂直方向で反響があります。水平方向も3面ガラスの席は反響が大きくあり,騒がしく落ち着かない音空間になっています。窓にカーテンをつるす,部屋の中程にある大きな柱にタペストリーを掛ける,できれば,天井材を吸音性の岩綿にすれば,天井の低さから来る音空間の窮屈さが解消されて,落ち着けるように思いました。また,洗い場の音が客室に聞こえてしまい,学生食堂のような音風景です。洗い場入口にドアを付ける必要がありそうです。
さて,今日のメニューは,まずアミューズが6品。タイム風味のお煎餅,若芽とたこの酢ゼリー。お豆の七乗サラダ,いろいろキノコの大葉巻き,赤ピーマンのムース,冷たいコーンスープです。小さい器に色とりどり盛りつけられており,楽しめる品々です。フォーク,ナイフ以外にお箸も置かれており,お箸で気楽に頂けます。
アペリティフに何かと思って,ウェイトレスに相談しましたが,柑橘系のカクテルが3種類あるのみで,カンパリ系やキールなど定番のアペリティフになるものは用意が無いようです。結局シャンパンをグラスで戴きワした。
6品が終わった頃に,アミューズその2として,舞茸のコンソメ柚子風味が出てきました。これは茶碗蒸しと土瓶蒸しを足したような一品。日本料理としても楽しめる
前菜は,鰊(にしん)のマリネと秋なすのコンポート,ニセコ産男爵芋のサラダです。北海道らしい献立です。鰊のマリネは美味しいのですが,クセも強く好きずきかもしれません。ポテトサラダはイモをあまり細かくせず,男爵芋のおいしさを引き立たせています。
魚料理には,松前のブイヤベーススープです。たしか(元プチペーシュの)シェフの出身地は松前だったと思います。何種類かの魚で出しを取りあまり強く裏ごししない透明なスープ ド ポワソンにアブラコが入っています。おすすめのニュージーランドの香り高い白ワインが合いました。
メインは,地鶏とクレソンのアラクレーム。大きな器に色,香りも含めて演出されています。味のある地鶏と上品なホワイトソースにちょうど良く火の通ったクレソンが良くマッチし,結構満腹なのに,お腹に入っていきます。器にカレーのスパイスが少しだけ振ってあり,カレーの味はしないのですが,ほのかにカレーのにおいをさせるあたりが,また食欲をかき立てます。スープを最後まで食べたいと思ったのですが,セサミが付いている固めのフランスパンと,皿の形状のため,少々苦労しました。
食後は,赤肉メロンのゼリーの上にグレープフルーツのシャーベットをシャンパングラスに盛りつけた「ゆふらん風かき氷」と,栗をふんだんに使った「アンジェリーナ好みのモンブラン」。盛りつけも秋らしく目と口で楽しめるデザートです。ただ,「かき氷」の器のグラスに対して,出されたスプーン・ナイフが大きすぎて,ちょっと食べにくいかも。
最後にハーブティーかエスプレッソとクッキー。夜にカフェインが飲めない私としては,ハーブティーがあるのは大変ありがたいです。
朝食は,おかゆを中心としたメニューでした。まず最初に,フレッシュオレンジジュース,パイナップルジュースと「市販の」牛乳が,小さな3つのコップに入って出てきました。朝から,そしておかゆの前に濃厚な牛乳を飲むのも不釣り合いなので,「市販」の牛乳がちょうど良いのかもしれません。そして市販といえども北海道の牛乳は十分美味しいし。メインのおかゆは,昨日の夕食でメインディッシュに使われた大皿を使い,まわりにタラコ,のりの佃煮,松前漬け,わさび漬け,梅干し,ごま,ゆかりなどの薬味が並びます。おかゆは別皿で来て,大きなお皿に移して食べます。お変わり自由とのことでした。サラダと自家製ハムが添えられます。自家製のハムが塩加減が良く脂まで美味しく頂けました。
最後に,薫り高いエスプレッソと泡立てたミルクを使ったカフェオレでしめます。
お値段は,登別の他の温泉で部屋食で食べるよりも2〜3千円高いですが,料理がこれだけすばらしいので十分満足できます。
温泉には行きたいけれど,温泉旅館のバイキングや大量生産料理には嫌気がさしている方には,是非行って頂きたいホテルです。土日はかなり混み合うようですが,平日はまだまだ余裕があるようです。落ち着いて過ごすためにも,平日がお奨めです。
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【ミススペル等】

